雑記

音はどうして頭に残ることができるのか

母親の声を頭の中で再生することが出来る。当たり前のことのように感じる。しかし、頭の中には耳も口もついていない。一体何を、再生して、また、どうしてそれは母親の声であると判断しているのか。だいたい、僕が聞いてきた音や声は頭の中のどこに保存され…

下り最大360m

時計の針は、下りの方が早いと感じる。最初は時計の針が重力に従うから、下りの方が早いのかもしれないと考えた。しかし、それでは時計としての役割を果たせなくなる。では、上がりが遅いからその分でぴったりになっているのではないかとも考えたが、そうで…

綺麗な朝

朝起きると、テーブルの上にビールの空き缶が数本と灰皿、その隅に小銭が置いてあった。食事の済んだ皿は片付けられていない。油は白く凝固していた。その全ての匂いが部屋に充満していた。綺麗な朝だと感じた。

嫉妬深く劣等感に苛まれる人

嫉妬深く劣等感に苛まれる人は、賢い人だ。

子供の後ろへ廻れ

人混みの中を進みたいときは、子供を見つけてその後ろを歩けばいい。誰も子供に道を譲っていくから、楽に進める。結局、人間は無意識にヒトを選んでいるのかもしれない。

豆腐屋

昔、夢の中で女を殺したことがある。私は夕暮れ時、和室の真ん中で立ち尽くしていた。窓からは金色の光が差し込んでいた。すると、襖の隙間から女が私を覗いていた。私は急に、この女を殺さなければいけないと感じた。私は自分の部屋のように、机の引き出し…

ドーナツ論考

最近、ドーナツを扱うコンビニが増えてきた。背景に、コーヒーを扱うコンビニが、増えたことがある。ドーナツとコーヒーという組み合わせはアメリカ的で魅力がある。カフェインと糖質の組み合わせは、すばらしい。ここで皆さんに、お知らせしたい。あなたが…

城の崎にて

僕は志賀直哉が好きだ。とくに城の崎にてという話が好きで、たまに思い返す。偶然生きてることもあれば、偶然死ぬこともある。それは、かつていきいきと活動していたものが、まったくの静かになることで、なかなかに受け入れがたい場合もある。偶然生きてる…

偶然を信じる

偶然は信じる方だ、たまたま寄った古本屋でなんとなく気にかかった本は偶然。なにか縁があるのでは無いかと、買ってしまうことがある。たいていは、その後、読むこともなく、押入れの中で積まれたままになっている。偶然を信じることは、日常に少しの塩味の…

蜘蛛の糸を確保すること

職場に蜘蛛が出たことがある。なかなかに大きな蜘蛛であったので、紙で掴んで外に投げてやった。他の従業員なら殺していたかもしれない。もし、私が死後、地獄へ落ちたのなら、とりあえず蜘蛛の糸を一本確保したことになるだろう。

ジョナサンのパンケーキ

ジョナサンのパンケーキについてまず提供時間の早さから店で焼き上げているものではないと推測。恐らくは冷凍ではないだろうか。食感はかなりふわふわしている。蒸しパンのようで、卵の味が強い。味ははっきり言って、そこまで美味しくない。また冷めると、…

敵わない人

やはり、どんな分野の人間であっても、どんな分野のことをしていても、この人には敵わないなと思う人がいると思います。それは、歳とか地位とか関係なく、むしろ、ある意味では、残酷な形で現れることの方が、多いです。