仏道

自分の願い事をやりとげてから後で、ひまがあって仏道に心を傾けようと
するならば、願い事はなくなるはずがない。
幻のような人間の生涯の中で、どんなことをやりとげようとするのか。
何もする必要はないのだ。
願うことは、みな正しくない考えである。願い事が心に生じたならば、あやまった考えがわが心を迷わせ乱すのだと自覚して、その一つをもやってはならない。
即座にあらゆることを放棄して仏道に心を傾けるならば、心に何の障害もな
く、身になす行為もなくて心身ともにいつまでも安静なのである。

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