続 喫茶店の使い方
喫茶店での時間というものは、ただ本を読んだり、煙草を吸ったりするだけなのに、価値のある時間だったように感じられる。
きっと、自宅でただ過ごす時間や孤独感に耐えかねる。
しかし何をするでもない、何をしたいわけでもないから喫茶店に向かうわけだね。
ぼくは喫茶店で読む本と平素読む本と、じっくり読む本を分けている。
喫茶店なんかだと、エッセイがいい。短いものの連続がいい。伊丹十三なんか鞄に入れておけば、もう十分だ。
でもきっと出かける前には、鞄にあれもこれも本をつめて思う。
こんなに読めるはずがないと、全くその通りである。
真剣に本なんか読まない、少ししたらスマートフォンでも取り出す。
それでもいい。読まない本をいれて馬鹿みたいに重い鞄に、嫌になってもいい。
さて、喫茶店は当たり前だけど冷房が入っている。つよすぎる風なんかあると店から飛び出したくなる。
僕は煙草の煙が風に妨害されずに天井に届くような場所じゃなきゃ嫌だ。
1日に何件も喫茶店を回る。お冷やを飲む、コーヒーを飲む、お冷やを飲む、コーヒーを飲む。
こんなだから、後半はトイレを借りたくて喫茶店を回っているようなものだ。
都内のコーヒーが美味い店、煙草が美味い店、ありましたら教えてください。