眼鏡を作りに行っただけの話 1
いま使っている眼鏡に満足がいかないので、友人から聞いたところの金子眼鏡店という眼鏡屋を訪ねた。
表参道にお店があり、外観は一見して眼鏡屋だとは絶対に思えない。電話で位置を確認したところ、その前を何度も通り過ぎていたのに気づけなかった。
電話にて「金子眼鏡(がんきょう)店です」と言って出たので、カネコメガネではないらしい。
東京には結構店舗があるのだけれど、たまたま気に入った眼鏡がこの店舗にしかなかったので、ここで作ることにした。
まず視力の検査の前に、今の眼鏡の使用した体感などを聞かれて、目が疲れると伝えたところ、なるほどといったような様子であった。
いま使っている眼鏡は一万円もしない安い眼鏡で視力の検査も数分で終わったが、金子眼鏡店の視力検査はとても細かい。検査だけで20分くらいは見てもらったのだろうか。それからレンズの選定に入る。つけたままでどのような視界になるのか、長時間の負担はないのかを確かめる。
言われてみれば全くその通りなのだけれど、もともと眼鏡は老眼鏡などを除いて遠くのものを見るための道具であるので、近くのものを見つめ続けると目のピントを合わせる能力が働き過ぎて結果的に目が疲れてしまうとのこと。つまり、近くをみることに力を使い過ぎてしまうことが原因らしい。
私は業務上、長時間のパソコン操作や資料の読解など近くを注意深く見つめる仕事が多いので、あまり目が疲れないようなレンズを紹介してもらった。
すでにフレーム代だけで36,000円を超えているが、レンズは何と46,000円という金額。
ドイツのカールツァイスという会社の作るレンズで、カメラのレンズなども作っているので知る人は知る会社らしい。
眼鏡は毎日つけるもので、これを通して世界を認識しているので、お金は惜しまないようにしようと思っていたけれど、ちょっと悩んで、結局買った。
出来上がりは来週、新しい視界を手に入れることが楽しみである。