エアコン無しでは生活できない
私は基本的に、生活というものは、なるべく独立したものであるべきだと思っている。
生活を成立させるために依存するものが多いということは好ましくない状況だと思う。
自分自身の努力で依存するものを減らすこともできるが、なかにはそうでないものもある。
この夏も都内は暑くなりそうだ。よく言う東京はエアコン無しでは生活できないという言葉。
これは本当にそうで毎年室内で熱中症で亡くなっている方も多いのでエアコンがない生活というものは真実なのである。徒然草の中に、家の作り方について兼好法師が語る節がある。家づくりは、夏のことを考えて設計するべきだろうと語る。もはや都心の建物設計はエアコンが稼働する前提で造られている。
エアコンが欲しいわけじゃない、追い込まれてるだけだと思う。追い込まれてるから欲するだけで、僕たちが普段使う「欲しい」という言葉のニュアンスとは随分違うように思う。
しょうがないことだと思うけど、絶妙な違和感を覚えることがある。北海道だって暖房器具が無いと死んでしまうかもしれないと言えるけれど、北海道に住んでいた経験上、布団の中にいれば死ぬことは無いように思う。生き生きした生活では無いけれど。肝心なのは追い込まれたというところか。