一人の三次会

 

忘年会の季節がやってくる。

23時頃に、スーツ姿の人間が居酒屋の前でたむろしている。

次に行こうとも、もう帰ろうとも、言うことができない参加者たち。誰かについていけばいいと思っているからいつまでたってもだらだらと。

酒を飲むとコーヒーが飲みたくなる。そんな人間たちを置いて深夜にやっている喫茶店を探してみる。

独りになってコーヒーを飲めることに幸せを感じるではないか。